葉酸は食事から

妊娠〜出産

葉酸サプリは必要ない!?医師に食べ物から摂取するのを勧められた。

更新日:

妊婦に対しての葉酸についてまとめてみました。葉酸摂取は食事からが基本であり、摂取する際に気をつけなければならないこともあるようです。

妊婦に必要な葉酸の効果

私の奥さんの妊娠が判明してから色々と調べることが増えました。
当初はネットで気になることを検索したりして対処していました。その時にどこのサイトに行っても「葉酸」という単語が出てくるのです。葉酸ってなんぞや?と気にもとめていなかったのですが、調べれば調べるほど「葉酸」「葉酸サプリ」が目に飛び込んでくる。逆に腹立たしくなるぐらい葉酸押しです。
妊娠検査をして妊娠が確定すると勉強のために「妊娠・出産」に関する書籍を1冊購入しました。ネットのわけわからん記事よりちゃんとした基本的な本を読んで勉強しようと思ったのです。読み進めていくと、そこにはあるワードが出てきました。そう「葉酸」です。
「うわぁ〜、でたぁ…」と思いましたが真面目な本だったので、そこに書かれているということは大切な情報なのだろうと思い読んでみることにしました。
簡単に葉酸についてまとめると

  • 葉酸はビタミンB群の一種で、新しい細胞や赤血球を作るのを助ける働きがある。
  • あかちゃんの体の器官が作られる妊娠初期に葉酸を摂取することで、神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)の発症リスクを低減できる。
  • 妊娠初期以降でも葉酸が不足すると血液を作ることができず、貧血を引き起こしやすくなるので妊娠期間を通じて必要量を摂取した方が良い。

だそうです。
なにコレ!めっちゃ大事やん!
厚生労働省のWebサイトで見れる文書でも妊娠中の葉酸摂取を推奨している。

葉酸
通常の適正な食事摂取時に100μg/日のプテロイルモノグルタミン酸を補足すると妊婦の赤血球の葉酸レベルを適正量に維持することができたというデータの値を用いて、設定した。
妊娠可能な女性への注意事項としては、胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減のために、付加的に400μg/日のプテロイルモノグルタミン酸の摂取が望まれるとした。

参考 http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000114401.pdf 3ページ
参考 http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000040331_3.pdf 49ページ

だけど摂取した方が良い時期が妊娠前から胎児の主要な器官ができる妊娠12週までにだとか…。
おぉい!うちの奥さん、もう過ぎてる!!いやいや葉酸なんて言葉、最近知ったからね!妊娠前から飲むなんてどんだけ意識高いんだよ!と心のなかでツッコんでいました。
しかしながらまだ諦めるのは早い。これからでもまだ間にあうかもしれない!

 

産婦人科で葉酸サプリが必要なのかを問うた

「妊娠してからネットや雑誌などで情報を集めていると『葉酸サプリ』を目にする機会が多い。そんなに大事なものなら自分も摂取したほうがよいのか?」と、奥さんの妊婦健診の時に産婦人科の先生に聞いてもらいました。
すると先生からは「別に必要はないよ。葉酸を摂る場合は食事からが基本だからね。むしろ葉酸サプリの中には添加物が入っているものもあるからそれを摂取してしまう方が良くない。まぁ飲みたければ飲んでもいいんじゃないかな。」と言われたそうです。
なんだよ!葉酸サプリを買おうとして調査していたのに!!
でも確かに食事から摂取できればそれに越したことはない。先生からのお言葉で私の奥さんも頑張って妊婦レシピで料理を作る決意をしたみたいです。

 

葉酸を摂取する際の注意点

先ほどの厚生労働省の参考情報には葉酸を摂取したほうが良いよ!とのことぐらいしか書かれていませんが、下記のものには色々と記載されています。葉酸を摂取する際に注意すべきことも書かれています。

参考資料3
神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について

厚生労働省Webサイトで見れるPDF
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/dl/h0201-3a3-03c.pdf

その中の記事で特に注意が必要だと思われるのが

いわゆる栄養補助食品はその簡便性などから過剰摂取につながりやすいことも踏まえ、高用量の葉酸摂取はビタミンB12欠乏の診断を困難にするので、医師の管理下にある場合を除き、葉酸摂取量は1日当たり1mgを超えるべきではない

ということ。
普通の食事では1日1mgを超えることはなさそうですが、考えなしに葉酸サプリを併用すると超えてしまいそうですね…。
上記の資料には摂取方法についても、

日本人の栄養所要量に基づき作成した食品構成に従って食品摂取を行えば、葉酸0.4mgが摂取できるものと推測される。

と書かれている。つまり奥さんが産婦人科の先生から聞いてきた「食事から摂るのが基本」というのが当てはまります。

 

葉酸の多い食品を摂る

葉酸の摂取は食事から!ということがわかったので、我が家では葉酸が多い食品を使用したレシピで食べ物を作るようにしました。
ちなみに葉酸を多く含む食材は

  • 枝豆
  • ほうれん草
  • アスパラガス
  • 春菊
  • ブロッコリー
  • なばな
  • キャベツ
  • いちご

などがあります。
各食品の詳しい葉酸の値は文部科学省が出している『日本食品標準成分表』というもので確認できます。ただしめっちゃ食品数が載っているのでお目当てのものを探しだすのは大変です…。
日本食品標準成分表2015年版(七訂)>『第2章 日本食品標準成分表』>PDF>各分類のPDFを開くと葉酸の値が載っています。

日本食品標準成分表2015年版(七訂)
http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365295.htm

上記の葉酸の値を見ているとなんやかんやと色々な食品に含まれているものなんですねぇ。

葉酸は水や熱に弱いので短時間で調理したり、みそ汁やスープに入れて汁ごと食べる方が効率的に摂取できます。まぁ、あとはサラダとか果物などで生のまま食せ!ということですね。
というわけで葉酸の多い食材を使用して料理してみました!いくつか写真を載せておきます。

葉酸の多い食品_ほうれん草葉酸の多いほうれん草。

葉酸の多い食品_あさつき-切り干し大根ブロッコリーやアサツキは葉酸が多いとのこと。切り干し大根も戻す時に使用した水を使用すれば葉酸が含まれているはず…。

葉酸の多い食品_ブロッコリー-アスパラ-パセリブロッコリーとアスパラのトマトパスタ。振りかけているパセリにも葉酸はたくさん含まれています。

葉酸の多い食品_なばな-水菜トップクラスの葉酸の量を持っている菜花。(目玉焼きの右上です。)

葉酸の多い食品_パプリカパプリカ、アスパラ、ブロッコリーのサラダ。

我が家ではアスパラやブロッコリーが多く食卓に出るようになりました。
上記の日本食品標準成分表を見ていればわかりますが、葉酸は名前の通りに『葉物』に多く含まれているようです。なのでサラダを食べるようにすればそこそこちゃんとした量の葉酸は摂取できるんではないでしょうか。

今回、葉酸の事に関して知るのが遅かったためいちばん大事な時期に必要とされる量の葉酸は取れていなかったと思われます…。しかし食事は基本であり、今後はますます胎児が大きくなり奥さんからの栄養が胎児に向かいます。それと同時に貧血も起きやすくなるはずなので、貧血予防にも葉酸レシピでなんとか乗り切っていこうと思います。

 

食事を作れない場合は…

上記の通り葉酸が多く含まれる料理を作ってきましたが、こうやって毎日ちゃんとした料理を作るのは大変です。私の奥さんはつわりがなかったのでまだましな方でしたが、よく立ち眩みのような気持ち悪さに襲われてました。そうなった場合に料理するのは旦那である私の役目…。まぁ私は普段からお手伝いしているので問題ないのですがね!

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