ついに私は除草剤デビューを果たしました!毎年毎年草むしりが面倒で仕方なかった!しかし植木屋さんから除草剤使っても大丈夫との太鼓判を頂き、除草剤散布を実践。結果、これほど楽なものはないと実感しました。広い庭で雑草がボーボーの方。草むしりが億劫な方。除草剤、おすすめです。
除草剤の散布を計画
以前は無駄に広い庭の雑草を刈る刈るボーイなどで刈り取っていました。しかしそれだと根本的な雑草の除去にはなっておらず、夏の間にまた雑草が育ってしまい、毎シーズン2回ほど草刈り作業をしていました。
その後、庭の一部をコンクリートの駐車場にしたため"庭"部分が減って手入れがラクになりました。
さらにシンボルツリーを植えてもらった植木屋さんから庭の手入れの仕方を教えてもらいました。その中で雑草をどうするかという問題を聞いた時に帰ってきた答えが「除草剤を使いましょう」ということでした。
植木屋さんは現在売られている除草剤は安全なものがほとんどで土壌汚染なんかを気にするようなものはないとのこと。そういった便利なものを利用してなるべくラクにするのが庭の手入れをしていくコツなんだとか。
確かに人体に害が出ないんだったら除草剤が一番ラクと言えばラクですよね。自分でも除草剤を撒くことで土に悪い影響が出るんじゃないかと心配して調査したことがあります。その際に今の除草剤は散布された成分が土に着くと土中の微生物によって分解してくれるものとかがあるのを確認できました。除草剤はそこまで危険なものではないという認識になりました。しかし当時は広すぎる庭に対しての除草剤散布はコストが掛かりすぎるという決断に至りました。
なので草刈り機を購入してなんとかしようと考えたのです。ところが今回、庭の面積が大分減りました。そこに植木屋さんの除草剤使っちゃいなよ!の甘言。う~~ん、買っちゃいますか。除草剤!
というわけで庭の雑草に散布する除草剤選びをしました。
除草剤を撒こう!とは決めたものの、コストは気になります。更にいえばなるべく土壌にも人体にも害がない方がよいし、だからといって効果が弱いのでは意味がない。で色々迷った中で購入したものが以下のものです。
除草剤:サンフーロン
雑草に合わせて濃度を調整でき、水で薄めて使用するので使用できる量も多く経済的。さらに土に着くと分解されるので安心。という優れもの。
ただし効率的に撒くためには薬剤を霧状に散布する機器が必要。ということで次のようなものも購入。
噴霧器:蓄圧式噴霧器(KOSHIN)
農薬や除草剤を散布するためのものです。噴霧器にも色々種類があります。注目したのは「タンクの容量」と「噴霧させる仕組み」です。
まずタンクの容量ですが、小さいと一回に散布できる量は少なくなりますが取り回しや持ち運びがラクになります。大きいものだと1回セットすれば広範囲に噴霧できるがそれだけの容量のものを移動させなければならないし、何よりお値段が高くなる。
次に噴霧させる仕組みですが、安いものだと霧吹きみたいに手でレバーを握って離してを繰り返して散布させるものがあります。しかしこれではいかんせん広い庭では握力が持ちません。ということで基本は"畜圧式"と呼ばれる機能が付いたものがよさそう。これはボトル内に空気をポンプで注入し、空気の圧力でタンク内の薬剤を押し出して散布させるというもの。ポンプで空気を入れなくてはいけないという手間はありますが、レバーを押している間は出続けてくれるので握力に自信がない人にはぴったり。
あとは電動のものがあったりしますがやはりお値段が高くなります。
というわけで私が購入したのは5リットルの畜圧式というなんとも無難なところに落ち着きました。
噴霧器の使用感
実際に使用してみた感想です。
まず5リットルのタンクについて。5リットル満タンに入れて肩に掛けながらでも移動できる重さでした。体力に自信がないオッサンの私でも全然苦になりません。お米5キロを肩から担いで大丈夫ならいけます!
タンクから散布用の棒まではホースで繋がれています。この噴霧器を地面に置いて棒だけ持って散布する出来るようにそこそこ長いホースです。5リットルが重い人はこの方法で良いのですが、タンクを持ち運びながらタイプの私にとっては逆にこの長いホースが邪魔くさい場面がありました。まぁクルクルまとめて運用すればよいのでそこまで問題はなしですけどね。
75坪程度の庭に散布するのに2.5杯ほど使用しました。これは薬剤の散布の仕方でもちがうのでなんとも言えませんが、計3回ポンプで空気を送る作業をしたことになります。まぁなんとか妥協できる回数なのかなと思いました。これ以上増えるとめんどくささが勝つかもしれません。なので出来ればタンクの容量は大きい方が良いのかなと思いました。
それとポンプの件ですが最初やった時に全然内部圧のメモリが上がらないのをビビって止めてしまってました。ちゃんと安全弁が働くはずなので「プシュー」というまでビビらずにシュコシュコとプッシュしましょう。ちゃんと圧がかかっている場合、"噴霧器"というだけあって除草剤が霧状に散布されます。な〜んかボタボタ散布されているなぁと感じるならそれはまだ「圧」が足りません。それから中の薬剤が少なくなるとそれもまた空気圧が足りなくなり霧状に散布されません。適時ポンプを主こしゅこして圧を高める必要がありました。
除草剤散布時の格好
いざ除草剤を散布させようと思ってもまだまだ準備するものがあります。
いくら除草剤が土で分解されるとはいえ、土以外に付いた場合はどうなるのだろう。特に肌についたり、吸ってしまったりしたら流石によくはないでしょう。噴霧器の説明書などを参考に除草剤を散布する際に推奨される格好を目指して用具を買い揃えました。
ゴーグル
目を保護。このゴーグルは刈る刈るボーイを購入した時に付属していたものを流用。目に除草剤が入るとヤバイのは確かなので必須度は高い。
粉塵マスク(高密度マスク)
鼻と口を保護。普通のマスクでもいいんじゃないかとは思うが安全を期して用意。試しにと思い使い捨てのものを購入したが結構高い。今後も除草剤を使用しての作業をするのであればこのマスクのコストをどうするかを考えなければならないかなと。
タオル
頭と首を保護。ゴーグルとマスクで防御できない頭を保護するためにタオルを巻きました。麦わら帽子とかでもよいのかも。ただ除草剤が掛かると考えた場合に水洗いが簡単に出来る方が良いのかなと思い、タオルにしました。首元も肌が露出してしまうのでタオルで防御。
つなぎ
全身の保護その1。肌が露出しないような服装であれば別にツナギでなくてもなんでもよろしいかと。ただオサレな服に除草剤が掛かるのが嫌だったのでこの機会にお庭の作業用ツナギを購入。なぜツナギかというと上下分かれている作業着を買うよりも安かったからです。
レインコート
全身の保護その2。作業着だけでも良かったのでしょうが、その作業着に除草剤が掛かり洗濯機で洗濯することに若干抵抗を感じました。実際には水洗い→すすぎ→排水をすれば薬剤は流れてしまうので問題ないのでしょうが。
なのでなるべく作業着にも除草剤が掛からないようにレインコートを着ることにしました。
※実際に散布してみて風の影響もあると思いますがズボンだけでも良い気がしました。まぁそこら辺はお好みで。
ゴム手袋
手の保護。なるべくなら手首より上もカバーできるタイプがよいかもです。ただこれはビニール手袋とかでもよかったかも。
長靴
足元の保護。1番除草剤散布で掛かるところなので長めのタイプを。散布後の草の中を歩いたりもするはずなので尚更重要度は高いです。
これらを装備した姿がコチラ(室内なので長靴は履いてません)
これで戦いを挑みたいと思います。
除草剤を散布する条件や注意点
天気と風
除草剤によって細かい所は違うでしょうが、散布タイプの除草剤は基本的には晴れの日が良いとされている。そして散布後に日照6時間は欲しい。というのも散布された薬剤は葉から吸収され根本まで枯らすので、雨が降ると散布した薬剤が流れてしまうからです。なので前日に雨が降っていて葉に雨露が付いている場合も止めておいたほうが良い。
風も重要で、無風の時がベスト。あまりに風が強いと散布した薬剤が雑草に付着する前に飛んでいってしまう。さらに言えばお隣のおうちに薬剤が飛んでしまって被害が出てしまう恐れもあるし、自身に掛かる可能性も高い。
散布する時間
基本的には隣近所の方が洗濯物を干す前が望ましい。反対に考えて、隣のうちの除草剤が自分の家の洗濯物に掛かったら良い気はしない。ちなみに私は朝4時30分ぐらいに起きて、5時頃に撒きました。後片付けを含めて2時間ほど掛かったのでお隣さんが起き出すギリギリでした。
除草したい雑草の長さ
除草したいと考えている雑草の長さが10cm~15cmぐらいの間に除草剤を撒くのが良いみたいです。あまりに雑草が伸びすぎていると除草剤に効きが悪く枯れないのだとか。反対に短すぎても葉に薬剤が付着する量が少ないのであまり効き目が良くないのだとか。
追記:何回か散布してみた結果、長く伸びててもしっかり散布して薬剤が付着すればほぼ枯れます!
雑草の種類によって散布する回数が違う
これは使用する除草剤によって違うのでなんとも言えないのですが、スギナなど手強い雑草は日を分けて数回撒かないといけないらしい。上記の条件を必要とするので蒔く時期を考えないと梅雨に入ってしまったり、仕事や用事で散布できるスケジュールが組めないといったことがないようにしたい。
以上の条件を踏まえて、私は庭の雑草が程よく伸びた日に除草作業を実行してみました。
庭の雑草に除草剤散布を実施
まずは我が家の庭に生えている雑草の中で最強の雑草を探します。というか雑草の名前なんか知らないので、除草剤を販売しているWebサイトなどで厄介な雑草一覧を見てみる。
するとありました。我が家にそこらじゅうに生えていました。スギナです。
スギナを除草するためには私が購入した除草剤を最大濃度で10日に1回。それを計3回散布すればほぼ駆除出来るようです。3回という数字にやる気を削がれますが、まずは1回試しに撒いてみなければ始まらない。
天気予報に注意しつつ休日の朝4時半に起床。
とりあえず除草剤散布前の庭の様子を撮影しておきました。
その他、気になる雑草どもも撮影。
いざ、除草剤散布開始。
はじめてみて気がかりなことが出てきました。1つの雑草に対してどれぐらいの時間?量?を撒けばよいのかしら??
初めてなので適量というものがわかりません。まぁ最初は失敗しても良いや!という気持ちに切り替え、とりあえずの感覚で散布していく。雑草の表面ががしっとりとするぐらい。地面がしっとりと濡れて色が変わるぐらい。といった感じです。
そんなこんなで雑草がある場所全てに撒き終わりました。大体75坪の庭で1時間ちょっとぐらいでした。次はもっと早く散布できるかなと思います。
除草剤散布後の片付け
除草剤を散布後に用具や着替えなど水洗いできるものは水で洗い流せば問題ないそうです。
噴霧器は説明書どおりにお手入れ。これが結構めんどくさいです。ちゃんと薬剤が落ちたのか目に見えて汚れているわけではないのでわからないため、どうしても丁寧にやってしまいます。噴霧するホースの中もキレイにしないといけないので、一度水を入れてポンプ作業もしないといけないですし。案外時間が掛かることを覚えておいてください。
その他の身に付けていたゴーグル、レインコート、ゴム手袋、長靴は水道水で洗い流しました。
頭と首に巻いたタオルはひとまず水ですすぎ洗いして洗濯機へ。ツナギはレインコートを着てたおかげで除草剤は掛からなかったのでそのまま洗濯機へ。
除草剤散布後の経過と効果
除草剤散布後1日目
特に何も変化なし。あの散布の仕方で本当に大丈夫だったかな…と不安になるぐらい何の変化もなし。青々としています。
除草剤散布後2日目
ぱっと庭を全体的に見ると変化してなさそうなんですが、近くでスギナを見てみると…
あれ、なんか弱ってる??枯れ始めてるような状態になっていました。おぉ、すげー!2日目にして除草剤効果が出てきました。
あの散布の仕方で問題なかったようです。
ただ、その他の雑草にはそんなに変化が見られず。
画像にはないですが、ドクダミなんかはピンピンしてる。あれ?スギナが1番厄介なざっそうだったのではなかったでしたっけ?
除草剤散布後4日目
雑草の葉先が黄色になっていたり、全体的に枯れ始める。
近くでみると確実に枯れ始めてますね。ドクダミも心なしか全体のボリューム感が少なくなってきてるような…。
除草剤散布後10日目
とりあえず10日経った状況です。散布前は雑草で青々していたのに、いまでは地面が目立っています。
スギナはほぼ枯れています。しかし新たに生えてきたスギナも存在します。除草剤を撒いた時にまだ地中にいたようなスギナが成長してきてしまったのでしょうかね。これらを枯らすためにも再度散布しなくてはいけないわけですねぇ。
その他の雑草は大分枯れてます。
除草剤散布後14日目
2回めの除草剤散布を施行しようと思いましたが…
見てください!完全に除草剤効いてますわ~。
これもう撒かなくていいんでないですか??
まとめ
というわけでとりあえず1回の除草剤散布で済んでしまいました。これは楽です。今までむしったり、刈ったりして何時間もかけてたのがバカみたいです。
もしまた生えてきても再度散布する!で問題なしです。冬にはどうせ枯れるのでそれまでに数回散布すれば美しいままのお庭が手に入ります。
雑草で苦労している全国のインドア派の皆様には除草剤をおすすめします!