メンズスキンケアとして「男も日焼け止めを塗ったほうが良いって聞くけど…どうして?日焼け止めの効果や違いって何?どう選べばいいの?日焼け止めの塗り方ってどうすればいいのだろ?」
こういった疑問にお答えします。
✓本記事の内容
- 1.男性も日常的に日焼け止めを塗ったほうが良い理由
- 2.日焼け止めの選び方。効果や違いをまとめました
- 3.メンズスキンケアとしての「日焼け止めの塗り方」
この記事を書いている私は2012年から奥さんのコスメを拝借し、見様見真似でメンズスキンケアを始めました。
しかし鏡の中に映る自分にシミの増加や肌の衰えなど加齢(おっさんになったなぁ…)を感じ、
少しでも現状を保つために本格的にメンズスキンケアをすることを決意。
コスメで著名な方の書籍や動画などで勉強し、得た知識をもとに実践。
コレはやってよかったなと実感したことを踏まえて解説していきます。
1.男性も日常的に日焼け止めを塗ったほうが良い理由
男性もUVケア(紫外線対策)が必要です。その理由は紫外線が肌の大敵だからです。
紫外線を浴びることによって「シワ・たるみ・シミ・ソバカス」発生のリスクが出てきます。
老化の原因の8割は紫外線によるとも言われています。
太陽光が発する紫外線(ウルトラバイオレットライト=略してUV)は3つの種類があります。
波長の長い順に「UV-A、UV-B、UV-C」といいます。
UV-Cは地上までは届かないので、UV-AとUV-Bが肌に影響を与えます。
ではそれぞれがどのように肌へ影響を与えるのでしょうか。
UV-A(シワ・たるみの原因)について
波長が長いUV-Aは肌の奥、真皮にまで入り込んで細胞のDNAを傷つけます。
その刺激から守ろうとメラニンが形を変えて濃くなります。
すると肌が黒くなります。この状態を「サンタン」といいます。
この黒くなる状態は一時的なものですが、そのまま色素沈着してしまうとシミになってしまいます。
またUV-Aにはメラニンの生成にも関係がありますし、光老化を促しシワやたるみの原因にもなります。
UV-B(シミ・ソバカスの原因)について
エネルギーの強い紫外線UV-Bを大量に浴びると肌が赤くなったり、ヒリヒリとした痛みが出てきます。
これはUV-Bによって即炎症(サンバーン)が起きることで火傷のように火照ったり、痛くなったりするのです。
UV-Bによる炎症は細胞のDNAを傷つけて、メラノサイトを活性化してメラニンを生成します。
メラニンが出来るということはシミやソバカスの原因になるということです。
紫外線による肌への影響が絶大なことがおわかりいただけたでしょうか。
紫外線から肌を守るためにも、日常的に日焼け止めを塗ったほうがよいのは確かなようです。
2.日焼け止めの選び方。効果や違いをまとめました
日焼け止めを塗ったほうが良いのはご理解いただけたかと思われます。
しかしいざ日焼け止めを購入しようとしても表記や数値などがあり、メンズスキンケア初心者には分かりづらいかと思います。
そこで日焼け止めにはどのような効果があり、どう選べばよいのかを解説します。
ポイントは以下の通りです。
- ・SPFやPAの値
- ・季節や生活の場面
- ・テクスチャーや肌への刺激
SPFやPAの値
日焼け止めのパッケージには「SPF」や「PA」という表示が記されています。
この「SPF」や「PA」が日焼け止めの効果の強さの目安になります。
・SPFについて
SPFとは「Sun Protection Factor」の略です。
上記で解説した紫外線の種類の1つであるUV-Bによって肌が赤くなる「サンバーン」の発生をどれぐらい遅らせられるかという防御力を数値化したもの。
数値が高くなるほどUV-Bへのガード力が強くなる。最高値は「SPF50+」。
・PAについて
PAとは「Protection Grade of UVA」の略です。
上記で解説した紫外線の種類の1つであるUV-Aによって肌が黒くなる「サンタン」をどれぐらい遅らせられるかという防御力を数値化したもの。
+で表記され、+の数が多いほどUV-Aへのガード力が強くなる。最高値は「PA++++」。
こう見ると、それぞれ数値が高いもの、+の数が多いものを選んでおけばOKと感じるかもしれません。
しかしそこはデメリットも存在します。
それは数値が高いほど、+の数が多いほど、日焼け止め自体が肌へ与えるダメージが大きくなるということです。
とはいえ日焼け止めをつけない!という選択肢はありません。
以下の項目を参考に適切な数値のものをつけるようにします。
季節や生活の場面
SPFとPAの値は使用する季節や生活場面に合わせて適切なものを使用するべきです。
紫外線の量は季節で変化しますし、日常の場面ごとに紫外線を浴びる量も違うからです。
季節と生活シーンに合わせて選ぶ日焼け止めのSPF/PAの値をまとめました。
季節や生活シーン | SPF/PA |
・「春」「秋」「冬」の日常生活 (散歩、買い物、通勤通学など紫外線に当たるのが短時間だけの場合) |
SPF25/PA++ |
・「夏」の日常生活 ・「春夏秋冬」アウトドアシーン (公園、屋外スポーツ、海・雪山でのレジャー、営業で外回りが多いなど長時間紫外線に当たる場合) |
SPF40以上/PA++以上 |
季節と日中を過ごす場合をまとめましたが、天候は関係ありません。
たとえ雨や曇りの日だとしても紫外線は降り注いでいます。
上記の表を参考に季節と生活シーンに合わせて、日焼け止めを選んでください。
また、室内だとしても窓際で長時間過ごす場合は日焼け止めを塗るほうがよいです。
窓ガラスを通過して紫外線が届きます。
オフィスの自分の席が窓際の場合、長時間のあいだ紫外線を浴び続けることになるため、「PA」表示が高い日焼け止めを塗るようにします。
質感(テクスチャー)や肌への刺激
日焼け止めには「クリーム、ローション、ミルク、スプレー」など様々な質感が存在します。
- ・クリームはこってりしていて、保湿成分が入っているので乾燥肌の人にはおすすめ。
- ・ローションタイプは塗り伸ばしがしやすく腕や足に塗る場合でも塗りやすい。
- ・ミルクタイプは液状に近いので感触がよく、塗り心地がよい。
- ・スプレーはサッと吹きかければOMなので、出先などで塗るのに適してる。
などなど、自身の好みの質感で日焼け止めを選ぶのもアリです。
敏感肌の人は、肌への刺激や優しさで選ぶのも重要です。
日焼け止めには紫外線をカットするための成分が含まれています。
その成分は大きく2つに分けられます。
- ・紫外線散乱剤
- ・紫外線吸収剤
の2つです。
それぞれ簡単にですが解説します。
・紫外線散乱剤
紫外線を物理的に反射・散乱させて肌に紫外線が届くのを防ぎます。
酸化チタンや酸化亜鉛などの鉱物由来の成分が多く、塗った時に白く見えるものが多い。
日焼け止めを塗ると白くなるというのはこのタイプのものが多いです。
・紫外線吸収剤
合成化合物により紫外線のエネルギーを吸収することで肌を守ります。
性質上、紫外線エネルギーを吸収する際に分子構造が破壊され、徐々に防御性能が落ちてきてしまう。
また、破壊されたあとの生成物がアレルギー反応や炎症を起こす可能性があるので使用する際には注意が必要。
日焼け止めには上記の成分のどちらか、またはSPF30以上のものになると両方の成分が入っています。
以上のことを踏まえ、日焼け止めの購入や塗る際の目安にしてください。
3.メンズスキンケアとしての「日焼け止めの塗り方」
日焼け止めを使う際には塗り方も大事なポイントです。
また日焼け止めの効果が続くのは2〜3時間程度です。こまめな塗り直しが必要となってきます。
メンズスキンケアの行程で日焼け止めを使う順番やタイミングを解説します
基本のメンズスキンケアの順番は以下のとおりです。
- 1.洗顔をする
- 2.化粧水をつける
- 3.美容液をつける(必要と感じた場合)
- 4.乳液をつける
- ※外出時は日焼け止めを塗る
朝に洗顔をして、化粧水で水分補給、必要に応じて美容液をつけた後に乳液の油分でフタまでが基本のメンズスキンケアです。
その後、外出する前に日焼け止めを塗っるようにします。
UVケアをちゃんとするには日焼け止めの塗り直しが必須になってきます。
塗ってから2〜3時間経過した後に紫外線をあびる可能性がある時はその度に塗り直しましょう。
例として「9:00~18:00の労働」と仮定した場合のタイミングとしては、
朝の出社前に塗る(8:00)
昼前に塗る(11:00)
午後の外回り中の休憩時間に(14:00)
夏でまだ太陽が出ている場合は塗る(17:00)
みたいな感じで、1日に3〜4回ぐらい塗るようにしたほうがよいでしょう。
ウォータープルーフで水や汗に強い日焼け止めもあります。
ただし、汗をかき、その汗をハンカチやタオルで拭くと日焼け止めも落ちてしまいます。
ですのでその度に塗り直すクセをつけましょう。
日焼け止めのつけ方
日焼け止めを適量(10円玉大ぐらい)を手に取ります。
量が少ないと日焼けしやすくなり、塗る意味がありません。
手に取った日焼け止めを頬などの広いところから、内から外へ広げるように塗っていきます。
顔全体に塗り残しがないように日焼け止めを伸ばしてください。
頬やTゾーン(おでこ〜鼻の範囲)など、顔の中で高い(出っ張った)部分は日焼けしやすいです。
日焼け止めを追加で出して、重ね塗りをしておきましょう。
首〜首元、鎖骨周辺まで伸ばしながら塗っていきます。
顔だけ塗って首を塗らないと、顔と首の色の違いが出てきておかしいことになります。
髪が短い場合は耳や首の後ろも日焼けしやすい場所です。しっかり塗りましょう。
余裕があれば手なども塗っておくと更によいでしょう。
夏場などで薄着になる場合は腕や脚にも日焼け止めを塗って紫外線から肌を守りましょう。
要は肌が露出する部分は日焼け止めを塗りましょうということです。
メンズスキンケアをしていくうえで、洗顔や化粧水、乳液を頑張るのと同じぐらい日焼け止めも使って行きましょう。