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【レビュー】依田耕治さんのコラージュ&レタッチ テクニックのチュートリアル

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ペンタブで有名なワコムさんが「Create more」キャンペーンを実施中。(2015年7月10日現在)メアドを登録すると著名クリエイター作品のPSDデータのダウンロード、その作品の制作ポイントが学べるチュートリアルeブック(pdfもあり)などがもらえるというもの。
その著名クリエイターの中に依田耕治さんという方がいて、なんとDIR EN GREYやthe GazettEなどのCDジャケットを作っている方というではありませんか!そんなスゴイ方の制作チュートリアルを無料でくれるというならありがたく頂きます。
で実際ダウンロードしてその中身を見てみましたのでレビューをば。

 

コラージュテクニックを詳しく教えてくれてます

■チュートリアル要約

テーマを決めてスケッチ帳にラフにイメージを描き、それに合わせてライブラリーや新規に撮影したりして素材となる欲しい画像を準備する。その後、各画像を切り抜き。
キャンバス上に切り抜いた画像素材を次々配置。大きさや傾き、違う材質のテクスチャ素材なども合成しながら色々と調整してイメージを作り上げていく。
一通り形状が出来たら、全体の統一感を出し、色や明暗を調整し、細かい部分の微調整をして仕上げ。

と、チュートリアルの要約なので制作過程をただ記しただけに見えてしまうが、これらの作業の要所要所に依田さんのテクニックの解説が載っています。またYoutubeにも動画が上がっているので併用すればよりつかみやすくなります。

■参考になったテクニックポイント

・切り抜きする際のポイント

今までどんな画像もムキになって細かい所まで切り抜きをしていたが、使う素材や場使用用途で切り抜きの精度を変えている点や自身のイメージに合う形に切り抜いてしまって良いという点に目からウロコ。
確かに今までこの人物のココがもうちょっとシュッとしていたらなぁ…とか思いながらそのままのカタチで切り抜いてました。そうですよね、理想を追っていいんですよね。

・レイヤーの合成時のテクニック

元の素材の陰影に合わせて違う素材を重ねるテクニックが紹介されていました。
写真だけでなく、お絵描きでも使えそうなテクニックで今回1番の収穫かもしれません。

・仕上げの際の全体のテイストを合わせるテクニック

来ました。ノイズ(粒子)です。今まで何となくやっていたノイズの事がちゃんと解説してあります。
その他に最後の仕上げに向かってどのような事を考えて調整していっているのかがわかるのも参考になりました。

■PSDファイルについて

チュートリアルで制作していた作品のPSDデータもついてきます。非常に参考になりました。
特に個人的に気になっていた基本的な項目として…

・カラーモード=RGBカラー

やはり最初の画像作りの段階ではRGBモードでの制作なのでしょうね。贅沢を言えばCMYKに変換する際の設定や気を付ける部分なども教えて欲しかったかもです。まぁそういうことはレイアウトやる人がするんでしょうかね?

・ドキュメントサイズ=W297mm×W297mm、解像度300pixel/inch

実際にこのサイズで作られたものなのか、配布の際にスケールダウンさせたのかわかりませんが、CDジャケットサイズの2倍以上のサイズで制作されていました。やはり原寸より大きめに作ってるんでしょうね。
会社のMacが非力だからほぼほぼ原寸のものしか作れないよ…。

 

DTPの仕事にも応用できる技術満載

ただ残念なのはこんな良い事を教えてもらっても地方のDTP屋の仕事には有り余るテクニックだということ。
田舎だとそもそもビジュアル重視の広告の仕事とかないんですよね…。商品の写真を単純に切り抜いてくれとか、写真に写ってる電柱消してくれとか、曇り空を青空に変えてくれとかとか…そんなんばっかですよ。そもそも会社でペンタブ使ってんの私だけですよ!みんなマウスでポチポチですよ!
でも今回のテクニックを小粋に活かす事とかは出来るとおもうんですよね。よりクオリティの高いものを陰ながら作って行こうと思います。

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