首のすわりが遅かった我が家の赤ちゃん。
そのため発達遅滞と診断され、発達を促すトレーニングをすることとなりました。
その結果、無事に首がすわりました。その後も寝返りやハイハイの訓練も受けていきました。
その経緯や経過を記します。赤ちゃんの首すわりなどが遅くて心配している方の一助になればと思います。
首すわりが遅いのを3ヶ月健診にて指摘される
私が住んでいる地域(市)が開催している赤ちゃんの3ヶ月健診。
大体2ヶ月ごとに開催されているので、タイミングが少しずれると生後4ヶ月ぐらいで受けることになります。
私の子供も4ヶ月を過ぎて受けることになりました。育休中だったため家族3人で行くことにしました。
会場に行ってみると3〜4ヶ月の赤ちゃんとそのお母さんたちがすでに10数名いました。
会場内にいる赤ちゃんたちを見てみると、どの子もみんな小さい…。
というかうちの子だけなんかデカイ??母子健康手帳の成長曲線では普通ぐらいんですけどね。
ミルクパワーのおかげかもしれません(笑)
しかしふと、あることに気づきました。どの子もみんな縦抱っこされていて首がすわっていることに…。
あれ?なんでうちの子はこんなデカイのに私の腕の中で横になっているんだ??
健診が始まり、私の子供の順番になりました。
身長や体重などを測り、先生の診察へと進みました。
体の各部分をチェックしていき、最後に首すわりのチェック。
仰向けにして、腕を持って、上半身だけ起こそうとすると…頭を地面から離せず。
そりゃそうだ!首すわりしてないですもん!!その様子を見た先生が私たちに話かける。「今この子は何ヶ月?」
私の妻が「4ヶ月と1週間ほど過ぎたぐらいです」と答える。
すると先生は一言「う〜ん、まずいかもね〜」
え?まずいって何が!??
こちらが聞き返す前に先生は話を進めだす。「次の健診はいつだっけ?」市の職員さんに尋ねる。
市職員さんは「3・4ヶ月健診ではないですが、来月の上旬にあります」と答えた。
先生は私達に「来月の健診の時にもう一回診てみます。診察だけするから健診の開始10分前には来てね」と言った。
なんかこのまま終わっちゃいそうな感じだったので慌てて先生に質問した。
「首すわりが遅いと何がまずいんですか?」
先生はこう返した。「遅いだけならいいんだけど、首がすわらない場合は大変。体の方に神経がいってないということだからね。でもまぁちょっと心配ってほどだから」
先生からの回答をもらってこの日の健診は終了しました。
当然、家に帰ってから夫婦2人で「首すわり」が遅いことを色々調べました。
すると見れば見るほど不安が大きくなるような内容が出てきます。
これ以上調べると何も手がつけられなくなりそうだったので調査を終了させる。
まぁ、次の健診の時までに首がすわればいいんだから!と自分たちを納得させました。
小児専門病院を紹介により受診
前回の3か月健診からあっという間に2週間。次の健診の日が来てしまいました。
首すわりのほうはというと、縦抱っこでは頭をグラグラさせながらもなんとかバランスを保っている。
仰向けにさせて腕を引っ張ってみると…前よりは若干頭を浮かせるようにはなったがすぐに地面へと戻る。
2〜3回それを繰り返すともうやりたくない!と泣き出す始末…。これらの状況を先生に診てもらうと「う〜〜ん、もう少しだねぇ」と言われました。
そして先生からは念のため専門の先生に診てもらったほうがよいと勧められました。
小児専門病院の神経内科の先生でよく診てくれる方がいるのだとか。
紹介状を書くから少し待っているように言われました。
その後、市の職員さんからこの後の説明を聞きました。
このあとすぐに先生からは小児専門病院への紹介状を書いて貰えるとのこと。
そして市の方から小児専門病院へ連絡して予約を取る。受診日が決まるので子供をつれて受診してください。とのことでした。
しばらく健診会場で待っていると市の職員さんが受診日が一週間後に決まったこと伝えにきてくれました。
この日はこれにて終了となり帰宅となりました。な、なんか大事になってきてしまいました。そして不安も大きくなるばかり…。
そして一週間が経ち、小児専門病院の受診日。
私も専門の先生のお話を聞きたかったので、育休を終えたばかりでしたが有給を取得。家族3人で小児専門病院へ向かいました。
初めて来ましたがこども専門なのにかなり大きな施設です。まぁ県内はもとより県外からも来診にくるようなのですごい病院なのでしょう。
受付に行き、子供の体温を計りつつ、問診票に色々と記入していく。身体測定をした後に先生に呼ばれるまで待合席で待機。
しばらくするとアナウンスで呼ばれ、診察室の中へ。
まずは先生の問診。
出産からこれまでの育児の内容、どのような赤ちゃんか?などを聞かれました。
次にこどもの発達度を確認するためのチェックをすることになりました。
昔から使用されているチェックシートらしく絶対的な基準というわけではないが標準的な比較にはなるとのこと。
先生の質問に答えながら該当箇所にチェックしていく。
すると4ヶ月にしては発達している所もあれば、やはり遅れているところ(首のすわり)もあるとの判断結果になりました。
次に先生がこどもを触診。3ヶ月診断の時のように各部位ごとにチェック。
お座りさせての首の動きなどもチェックされていました。
そして先生から診断結果を聞きました。まとめると以下の通り。
・生後5ヶ月近くになっていて首すわりが出来ていないのは確かだが、あきらかに異常があるようにはみえない。
・首すわりが出来ていない理由としては"ただ単に発達が遅いからかもしれない"ということと、"脳の障害などで体がうまく動かせないから"というのが考えられる。
・発達のスピードは赤ちゃんそれぞれ。数ヶ月の差はよくあること。長い目でみればわずかな期間でしかない。
・もし脳の障害が原因の場合、もう少し年齢を重ねてから脳のスキャンを取ってみないと判断できない。(首がすわらないだけで腕や手、脚などは動かせているので)
・どちらにせよもう少し経過をみてからの判断となる。
・しかし発達を促すための運動などをしてあげることは出来る。リハビリというカタチで2週間に1回ほど通って体を動かす練習などをしてみてください。
ということで現状では神経内科の専門医でさえ"なんとも言えない"という診断結果でした。時間が経たないとわからないとはもやもやする感じですが「あきらかに異常です」との判断ではなかったので少し安心しました。
しかし発達を促させる運動を病院で指導してくれるなんて驚きでした。発達が遅いことに不安が出てきてしまっていたのでありがたい限りです。
診察終了後、看護師さんから同病院内のリハビリ室に行くよう案内されました。
リハビリ室の受付にて説明を聞く。リハビリだけをするということが出来ないので、次回から診察の後にリハビリという流れで2週間に1回受診することになりました。リハビリの際の診察は内科の先生で体調を診てもらい、今日診て頂いた神経内科の先生は数カ月に1回ぐらいんぼ間隔で発達具合を診てもらうことになりました。
発達遅滞ということでリハビリを開始
というわけで首がすわらない5ヶ月のこどものためにリハビリに通うようになりました。
初回はこれからリハビリに付き合ってくれるトレーナーの方たちと交流。
その後、子供のこれからのトレーニング方針を伝えられました。
それと同時に方針をまとめられた書面を渡されました。
目を通すと「状態」の項目には"発達遅滞"と書かれていました。
この発達遅滞の状態からどこまで良くなるのか。リハビリトレーニングのしがいがあるってもんです。
以降トレーニングの項目ごとに内容や仕方を記載していきます。
※注意※
あくまで我が家の赤ちゃんが受けたトレーニングですので全ての赤ちゃんに効果があるものではありません。
参考にして頂いても構いませんが赤ちゃんに負担にならないように様子を見ながらお試しください。
絶対に無理をさせないでください。自己責任でお願いします。
というか発達が心配なら、ちゃんと診察を受けて我が家と同じようにトレーナーを付けてあげてください。
首すわりが出来るように促す運動
・仰向け状態でお気に入りのおもちゃなどを顔の前に持っていく。おもちゃを目で追う(と思われる)ので頭を左右に動かすように、おもちゃの左右への振り幅を大きくする。(要は頭と首をよく動かす訓練)
その他にも何か首すわりをトレーニングできることがないかを調べると「常に縦抱っこをするようにする」や「うつ伏せにさせて、腕を前に出させ、丸めたバスタオルなどを胸の下に差し込む。で頭を上げさせる」などがあったのでそれらも実践。
さらに上記の運動が良いというのなら…ということで独自に編み出したトレーニング方があります。ご自身で体はそのままで顔を肩側に90°向けてみてください。めっちゃ首使いません??これは鍛えられるんじゃないかと思いました。しかしそれを赤ちゃんに無理やりするのはコワイ。なのでミルクをあげている時に哺乳瓶を左右にゆっくりと動かしてみました。すると見事に頭を動かして哺乳瓶を離そうとしない。これはいい!ということで右10秒、左10秒とあまり無理にならなそうなほどで、ミルクをあげる時には実践していました。
首がすわった時期
これらを根気よく続けていたからなのかどうかはわかりませんが1週間後には大分首がしっかりしてきたような感じがしました。縦抱っこした時にグラグラしなくなってきたのです。その後もリハビリに通い、トレーニングも続けて、ついに生後6ヶ月には健診で試していた"仰向けにして腕を持ち、起き上がらせる。"というのをやって、見事に頭を持ち上げられるようになりました。先生にも診てもらい無事に「首すわり」が完了しました。しかし首すわりだけでなくその他の"体を動かす"関連の動作が平均より遅めなのでそのままリハビリは続けることとなりました。ただし間隔は2週間毎から1ヶ月毎になりました。
寝返りが出来るように促す運動
寝返りをするためには腹筋の力をつける必要がある。
・赤ちゃんを仰向けにさせて、両足を持ちあげる。親の足を赤ちゃんの腰の下辺りに潜らせ、手を離す。すると赤ちゃんの足だけが空中に浮く感じになると思います。これで赤ちゃんの腹筋を鍛えます。
・赤ちゃんを仰向けにさせて、片足を持ちあげる。もう片方の足の向こう側へ持ち上げた足を持っていく。すると腰をひねるような格好になると思われるのでそれを左右の足で繰り返す。(寝返りのフォームの練習)
・上記の動きと組み合わせて、ボールなどを両手で持たせておいて、上半身も左右へ動かしてあげて横向き寝のかっこうにしてあげる。
ハイハイが出来るように促す運動
・程よい高さの台(膝立ちさせて腕が台の上に乗るぐらい)の上におもちゃを置く。膝立ちさせてその台の上のおもちゃで遊ばせる。足腰を鍛えさせるトレーニングになる。
ハイハイが出来るようになった時期
あと一週間で生後9ヶ月!というところで"ハイハイ"を開始しました!お座りは出来ないんですが自由に動くようになりました。発達が遅いと言われて一時期は心配もしましたがちゃんと成長しているようで何より。というか色々動けるようになって大変さが増しました。嬉しい悲鳴とはこのこと。
診察(経過の観察)をしてもらうと「大分動けるようになってきたね」との診断。(発達的には)大丈夫そうだけど、せっかくだから1歳になるまでトレーニングに通うことを提案されました。というわけで残り3ヶ月ですが延長で通うことになりました。
お座りが出来るように促す運動
なぜかハイハイが先に出来るようになってしまったので、次はお座りが出来るようになるトレーニング法を教わりました。
・大人の膝の上に赤ちゃんを腰を支えながら座らせる。
お座りが出来るようになった時期
ハイハイをするようになったから数日後には自ら座れるようになってました。しかしどちらかの手で支えてないと座れない感じで、まだバランスが取れない様子
つかまり立ちの練習
生後10ヶ月を過ぎたあたり。かなり足腰が強くなっていたためそろそろつかまり立ちの練習をしてもよいとのこと。
・大人の膝の上に硬いクッションなどを置き、それを台にしてつかまり立ちをさせる。
上記以外でもちょうどよい高さのものがあると勝手につかまり立ちをトライしだします。安全に練習するのなら上記の方法がよいそうです。
今回の診察で先生からは「ほぼ発達に関しては問題ないでしょう。また、当初心配していた障害も大丈夫でしょう」との診断をいただきました。
残りの2ヶ月はほぼほぼ遊びに行っていた感じです。
通っている間に「あんよ」は出来ませんでしたが、押し車をすごい速さで押して進められていたので、後は本人の歩こうとする意志次第と言われました。
ということで、長いリハビリ生活は終了しました。
まとめ
最後に言えることは赤ちゃんの発達は赤ちゃんそれぞれです。もしかしたら何もしなくても自然に発達していたかもしれないです。しかしトレーニングをしたことが本当に発達に貢献したのかもしれません。どちらも証明はできませんが、赤ちゃんの発達に関して心配な場合は小児科に相談してみましょう。
医師から発達遅滞と言われ、どう対応していけばよいのかと色々調べた中で「乳幼児期の感覚統合遊び」という本と出会いました。
この本によると発達する段階(順序)にはそれぞれ意味があるのだとか。成長段階中の時期はその時期によって鍛えている箇所があるのです。
例えばハイハイ期間。赤ちゃんがハイハイ時期なのに立って歩きだし、「うちの子、もう立ってる!天才!将来はオリンピック選手かしら!」と喜んでばかりはいられないみたいです。ハイハイをすることで小指と薬指及びそれら側の手のひらの側面部分が鍛えられます。ここが鍛えられることで将来「お箸や鉛筆をしっかり持てる」ということにつながるようです。その他にも腕や上半身、足腰などハイハイでしか鍛えられない箇所をハイハイによって鍛えています。
このように成長の段階には意味があるので、順調に成長しているのなら、わざわざ成長を早めることはしなくてもよいと思いました。
※うちの子は「成長が遅い」ということでトレーニングしたんです!と言い訳をしておきます。(汗)