ミルク育児はどれぐらいの費用がかかるのでしょうか。
今回は完全ミルク育児(完ミ)で1年間過ごした場合にいくら費用がかかるのかを計算してみました。
結論から申しますと、
ミルク育児をするために必要なグッズ(哺乳瓶や乳首)の初期費用が約10,000円。
ミルク代金の1か月平均では約12,000円となりました。
以下より詳しく解説していきたいと思います。
ミルク育児を始めるためのグッズ費用
まずはミルク育児を始めるにあたって最低限必要なグッズを購入した場合に掛かる費用を算出したいと思います。
必要な道具は当ブログの記事を参考に 初めての出産の場合には、出産後にちゃんと母乳が出るかどうかはわかりません。 念のため必要最低限のミルク育児グッズも準備しておいた方が万全でしょう。 出産後は1週間ほど入院しながら赤ちゃんのお世話の仕方 ... 続きを見る
ミルク育児で必要なもの。出産前に揃えておきたい道具リスト
以下のものを用意することとします。
- 哺乳瓶
- 哺乳瓶用の乳首(ニップル)
- 哺乳瓶&乳首用洗浄ブラシ
- 哺乳瓶&乳首の消毒器(保管ケース兼用)
なお「ガーゼハンカチ、よだれかけ」はミルク育児以外でも使用するので今回は初期費用に含めません。
また「調乳ポット、哺乳瓶ケース」はなくてもなんとかなるので初期費用に含めません。
では各ミルク育児グッズの費用を出していきます。
※紹介している商品はあくまで私が買うならコレかな?というものです。
○哺乳瓶
完ミでの哺乳瓶は最低でも3本必須です。ミルクを飲む量はどんどん増えてくるので最初から200ml以上入るタイプを買っておけば節約できます。
※200ml以上の哺乳瓶に最初から付属してる乳首は大体「Mサイズ」あたりです。新生児に使用するには適していないので、乳首は別途購入しましょう。
哺乳瓶(200mlサイズ):約1800円×3本=5,400円
○哺乳瓶用の乳首(ニップル)
新生児用の乳首(SサイズもしくはSSサイズと表記されているもの)が哺乳瓶と同数必要です。ですので最初は最低でも3つ用意します。
出来れば出産をした産院や病院で赤ちゃんが飲みやすい乳首の形状を探し出しておきましょう。
乳首(Sサイズ):約990円×2箱(1箱2個入り):1,980円
※乳首は成長に合わせて大きくしていきますので、すぐに交換となります。
また乳首そのものが劣化してくるので数ヶ月毎に交換しないといけないので注意が必要です。
○哺乳瓶&乳首用洗浄ブラシ
哺乳瓶と乳首を洗浄するためのブラシ。哺乳瓶用のブラシは材質に合わせたものを用意しましょう。どちらも消耗品なのでミルク育児中に劣化してきたら取り替える必要があります。
哺乳瓶洗浄ブラシ:約400円
乳首洗浄ブラシ:約300円
○哺乳瓶&乳首の消毒グッズ
完ミの場合、消毒液タイプだとコストが掛かり過ぎます。日常の消毒は電子レンジで消毒できるタイプの方が良いでしょう。
容器がそのまま保管ケースになるタイプを買えばより経費が抑えられます。
消毒器(3本哺乳瓶が入るサイズ):約2,400円
以上、完ミを始めるにあたって最初に買うべきものの初期費用の合計は10,480円となりました。
ミルク代【1ヶ月にかかる金額】
次に1か月にかかるミルクの金額を出していきたいと思います。
前提条件として「1ヶ月を30日」とします。
またミルク作りのためにはお水や、お湯にするためのガス代などが掛かります。
ただし、それらはそこまで負担になるような金額ではないので今回の計算からは省きます。
今回は我が家の赤ちゃんに与えていた明治の「ほほえみ」にて1ヶ月にかかるミルク代を算出していきたいと思います。
なお、値段は少し高くなってしまいますが利便性を考えてキューブタイプの明治「ほほえみ らくらくキューブ」で計算します。
少しでも粉ミルクを安くしたいのであれば缶タイプの方をお使いください。
1番は赤ちゃんがよく飲む粉ミルクを与えるのがよいでしょう。出産した産院や病院でミルクの飲み試しや粉ミルクのサンプルをもらうことが出来る場合があります。確認してしてみてください。
まずはミルクの1mlあたりの値段を出します。
明治の「ほほえみ らくらくキューブ」を購入する場所にもよりますが、48袋入った特大箱が安いと約4,000円ぐらいで購入できます。
そして1袋(キューブ5個入り)でミルクが200ml作れます。
これを踏まえて1mlあたりの値段を導き出していきますと…
4000円÷(200ml×48袋)=0.41666…
切り良い数字にしたいので「1ml=0.42円」にさせて頂きます。
そしてここからは明治さんの粉ミルク「ほほえみ」に記載されている授乳の目安表をもとに、
赤ちゃんが飲むミルク量と先ほどわかった1mlあたりの金額を用いて、1年にかかるミルクの金額を計算していきます。
【生後〜1/2ヵ月の時】
15日(半月分)×80ml×7回×0.42円=3,528円
【生後1/2ヵ月〜1ヵ月の時】
15日(半月分)×100ml(80~120mlの平均値)×7回×0.42円=4,410円
【生後1ヵ月〜2ヵ月の時】
30日(1ヶ月分)×150ml(120~180mlの平均値)×6回×0.42円=11,340円
【生後2ヵ月〜3ヵ月の時】
30日(1ヶ月分)×150ml(120~180mlの平均値)×6回×0.42円=11,340円
【生後3ヵ月〜5ヵ月の時】
60日(2ヶ月分)×200ml×5回×0.42円=25,200円
【生後5ヵ月〜7ヵ月の時】
60日(2ヶ月分)×200ml×5回×0.42円=25,200円
【生後7ヵ月〜9ヵ月の時】
60日(2ヶ月分)×200ml×5回×0.42円=25,200円
【生後9ヵ月〜12ヵ月の時】
90日(3ヶ月分)×200ml×5回×0.42円=37,800円
以上。
1年分を合計すると144,018円となります。
これを12ヶ月で割り、1ヶ月平均にすると…
144,018円÷12ヶ月=12001.5円
結果:1ヶ月のミルク代の平均は約12,000円となります。
1ヶ月に特大箱2.5箱を購入する計算になります。
まとめ
今回のミルク育児にかかる金額も計算などはざっくばらんな、あくまで概算ということでご了承ください。
細かいことを言うと消毒代(電子レンジ式なら電気代or薬品代)や、哺乳瓶を洗うスポンジ、成長に合わせた乳首の切り替えや交換など、色々と少額ながらお金が掛かります。
また、個人差で赤ちゃんのミルクを飲む量によってミルク代の金額は増減します。
それから、いつ卒乳するかでもミルクにかかる金額は変わってきます。(我が家は10ヶ月で卒乳しました)
とはいえ今回の結果から「完ミで育てた場合だとしてもびっくりするほどの金額ではないな」と思われた方が多いのではないでしょうか。
我が家の完全ミルク育児でも一ヶ月に同じぐらいの粉ミルクを買っていたので、大きく外れるような計算ではないはずです。
今回の記事が「ミルク育児はお金がかかりそう…」と思っていた方の参考になれば幸いです。
むしろお金がかかる本番は離乳食が始まり、幼児食が始まってからです。
すごい食欲の子供の場合、ミルク代金なんか目ではないほどにお金がかかってきますよ…。