台所の汚水桝と排水管

生活

排水管を高圧洗浄で掃除してもらった【一軒家】

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中古で購入した我が一軒家。住んでから4年経とうとしております。お風呂や洗面台の排水口の流れが若干悪くなってきていました。「詰まり」までは行かなかったのですが予防を兼ねて排水管の高圧洗浄をしてみました。なのでそのいきさつやら、過程やら、料金やらを載せておきます。

排水管のお掃除業者が尋ねてきた

それは我が家の床下問題(シロアリ・カビ・湿気)が進行中の時のことでした。
(過去記事参照:安い料金だったので害虫駆除を業者さんに依頼してみた【カインズホーム】

私の勤務中に奥さんから携帯に電話が掛かってくる。
仕事中に掛けてくるぐらいだから何か急用かなと思い、電話に出て話を聞いてみる。するとどうやら排水管の掃除をする業者さんが訪ねてきているとのこと。
害虫駆除の業者さんといい、最近はなぜかそういった類の訪問セールスが多い気がする。正直、心のなかは「また、セールスかぁ〜」と思いつつ、奥さんから詳しく話を聞いてみる。
どうやら排水管掃除の業者さんが我が家の汚水マス?を開けて見せてくれた。その際にその汚水マスというものが大分汚かったらしい。それでその汚水マスと排水管を高圧洗浄でキレイにしますよ~!というセールスとのこと。
基本的に我が家では、家庭での決め事や問題は家族で相談してから決めることになっています。なので今回もうちの奥さんは「旦那に相談しないと決められない。」と伝えたらしい。そしたらその排水管掃除の業者さんが私に排水管をキレイにしないとマズイ理由などを説明してくれるとのことで電話をしてきたのです。
…わたくし、仕事中なのですが。
奥さんに仕事中なので話を聞いている時間がないと伝え、電話を切ってしまいました。排水管の業者さんの無神経さに若干イラッとしてしまい、奥さんにちょっと冷たい言い方をしてしまいました。スミマセン。

その後、奥さんからメールが届きました。
ひとまず、私が帰宅する時間帯及び休日を伝えた所、また後日来訪すると言い残して帰っていったそうです。そして電話してきた件も、汚水マスの汚さを見せられ、排水管が詰まってしまった時の大変さを説明されてちょっとパニックになり慌ててしまったとのこと。
普段はあまりパニックにならない奥さんがそんな状態になるなんて…。事態は結構深刻な状況なのか?
確かに汚水マスなんて、この家を4年前に中古で購入してから初めて聞いた言葉でした。ましてやどうなっているのかなんて気にしたこともない。排水管が詰まるという問題も起こるとさえ思っていませんでした。なんか流れが悪いなぁと思った時はパイプユニッシュをするぐらいでしたし…。
もし、訪ねてきたら色々聞いてみようと考えながら仕事に戻りました。

 

排水管の「つまり」の影響

その日の夕方、仕事から帰宅するとテーブルに排水管の掃除業者さんが置いていった資料らしきものと名刺がありました。資料はパンフではなく自分たちで排水管掃除関連の資料をまとめてプリントアウトしたようなものでした。
それらを眺めつつ、排水管の高圧洗浄ってこうやるんだ〜とか、画像の配置の仕方が甘いな!とか、そもそも画像の解像度がイマイチじゃないか!ネットで拾ってきたやつか!?とか考えていると家のチャイムが鳴る。
おっと、誰か来たようだ。

返事をし、玄関を開けてみると作業服を来たお姐さんが立っていた。
ん?誰だ?このギャルっぽいお姐さんは?
と思っていると、「排水管のお掃除の件で来ました!」とあいさつされる。
!?そうか、昼間の排水管掃除の方はあなたでしたか。
まさか女性だったとは思いもよらなかったので、ちょっと面食らいました。
小汚いオッサンだったら昼間の電話の件があったのでクールに対応しようと思ってましたが、女性だということで物腰柔らかく対応することにしました。
とはいえ、その日の夕方に再度訪れるとは中々なやり手なのかもしれませんですな。

せっかく来て頂いたので色々話をしてみることにしました。
どうやら我が家の排水管がつまる前兆が見られるということでした。それで、もし詰まってしまうと汚水が逆流してきてしまうというのです。
やだ、なにそれコワイ。
百聞は一見にしかずということで我が家の裏庭にある「汚水マス」と呼ばれるものを開けて見せてもらうことになりました。

 

排水管の「つまり」の原因

裏庭の小さいマンホールがある場所に行きました。台所の流し台横であろう場所です。
あぁ、これが「汚水マス」のフタだったのね。今まで、なんか庭にフタがたくさんあるなぁ。と思ってました。
そもそもの一般的な一軒家の排水管構造は「台所の流し」「お風呂」「洗面所」「トイレ」からの生活排水が排水管を通って流れていき、下水やら浄化槽にたどり着く。排水管だけを地中に埋めてしまうと点検する時にその都度掘り出したりしなければならない。なので「台所の流し」「お風呂」「洗面所」「トイレ」の排水が最初に流れ着く場所を設け、そこを覗けるようにフタをして点検や掃除をしやすくした装置が「汚水マス」ということです。そして各汚水マスはつながっていて最終的には下水や浄化槽にたどり着くと。
わかりづらいかもしれないので図を作成してみました。
汚水桝と排水管の説明図

で、早速フタを開けてもらうと…
※注意:ここからちょっと汚い画像が続きます。耐性のある方のみご覧ください。

台所の汚水桝と排水管
おぉう…。なんか浮いている…。
これはキッチンの流し台から流れ出た油カスらしいです。汚水マスに溜まっているのはそれほどではないが、この汚水マスと流し台を繋いでいる部分の排水管はもっとすごいことになっている可能性があるという。
さらには台所の流し台の位置=台所の汚水マスが始点になっているのも残念といわれました。というのも台所が始点だと、台所で発生した汚水が浄化槽まで流れ着くまでにその他の全ての汚水マス及びそれらを繋ぐ排水管を通って行く。つまりはそれだけ油カスなどが付着する可能性が存在するということ。
もし始点の汚水マスがお風呂だった場合はお風呂に使用した量の水が一斉に流れるので油カスなどもそこそこ洗い流してくれるらしい。
なるほど。
4年前に中古物件で購入した家ですが、前の住人から受け継いでの汚れなのか?私たちが4年間住んだだけの汚れなのかは今となっては知る由もありません。

次々と残りの汚水マスのフタを開けていく。
お風呂の汚水マスの画像
お風呂の汚水桝と排水管
洗面所の汚水マスの画像
洗面所の汚水桝と排水管
流し台の汚水マスに比べれば大分キレイにみえる。
しかしながら、やはりそれぞれの汚水マスとお風呂・洗面所と繋がっている排水管には髪の毛や石鹸カスなどが大分ある可能性があるという。
変な臭いがしたり、排水管の奥から「ゴポゴポ」といった音が聞こえませんか?と尋ねられる。
うっ!心当たりがある…。
どうやら変な臭いがしたり、変な音がしたりするのはすでに危険なサインらしい。
このことを聞いた時に排水管掃除をしてもらう方向に心が傾き始めてました。
最後にトイレの汚水マスを開けると、

トイレの汚水マスの画像
トイレの汚水桝と排水管あまりにお見苦しいのでぼかしをかけさせていただきました。
ここは今までのコンクリート製ではなく、プラスチック製でした。
これはどうやら、前の住人の時にコンクリート部分が壊れたなどして交換したあとだという。最近の汚水マスはプラスチック製のモノが主流で壊れにくいらしいです。

 

排水管の高圧洗浄の料金

我が家の汚水マスは以上の4つでした。
で肝心の排水管掃除の方法ですが、高圧洗浄機で排水管の中をキレイにして、汚水マスもキレイにするというものでした。排水管掃除に使用する高圧洗浄機はかなりの高圧タイプで、出ている水に触れると血が出るぐらいとのこと。それがどのレベルの水圧かはわかりかねましたが、排水管掃除は汚水マス側からだけではなく各排水口の方からも掃除していただけるようです。これらの排水管掃除を全てやって8,000円という料金でした。
まぁ、安い…のか?なぁ…?

ここまで聞いて、やってもいいかなぁ…ぐらいには思いました。
しかしわざわざ詰まってもいない排水管を掃除すべきなのか?詰まってからこの業者さんを呼んで排水管の詰まりを除去してもらえばいいのでは?と思いました。
そのことを質問してみました。
すると排水管の詰まりを除去する作業は2万円ほど掛かってしまうという。それも該当箇所の詰まりを解消するだけ。というのも高圧洗浄機などを搭載した専用車を用意したりするのに手間が掛かるため高い金額が掛かってしまうらしい。
今回の排水管掃除の場合は事前に予約を募り、近い現場で効率を考えて実施するので安く作業できるとのこと。排水管が詰まる前に掃除をしてしまえば余計な出費を抑えられるし、一度掃除をしてしまえば使い方により5〜6年は詰まることはないという。
ちなみにその詰まる使い方というのは台所の流しに直接天ぷらを上げた油を流すとかみたいです。

床下の問題を抱えている今、余計な出費は抑えたい所です。しかし、洗面所の排水管の流れが気になるし、台所の汚水マスの現況も見てしまいました。
もうこの際、家の悪い所は改善してしまおうと思い、排水管掃除をしてもらうことを決意しました。

契約書を書くべく家の中へ戻ります。庭を通る際に1つのマンホールがあるのを思い出す。
このマンホールは何ですか?と尋ねる。
すると家の排水管は生活排水用のと雨水用のがあるらしい。先程まで見ていたのが生活排水用の排水管。我が家の庭の方にあるマンホールの場所にあるのが雨水用の排水管とのこと。この雨水用の排水管はほぼほぼ点検の必要はないとのこと。なぜなら雨水だけしか流れないはずなので、排水管が詰まるということがあまり発生しないため。
というわけで今回はスルーです。

玄関にて契約書を書く。
作業時に私もいた方が良いということで、土曜日の午後にしてもらうことに。作業時間の目安としては約2時間程。作業中も水は使えるということ確認して契約完了しました。
契約書の画像です。
排水管高圧洗浄の契約書

 

排水管を高圧洗浄で掃除してもらった。

排水管掃除予定日の当日。午後2時過ぎに排水管掃除の業者の方が2人で訪ねてきました。
あいさつも早々に説明を受ける。
・基本的には私(依頼側)ですることは特に無し。
・庭に設置してある水道と電源を貸してもらうとのこと。
・あるタイミングで家の中に入らせてもらって家の中の排水管側からも高圧洗浄する。
と説明を受け早速排水管掃除に取り掛かっていきました。

基本的にただ待っているだけです。
高圧洗浄というだけあって、かなりの掃除音が外から聞こえてきます。ウルサイというほどではないですが。
最初に台所の排水管を外から掃除。外からの掃除が一定時間経った後に作業員の1人が家に入ってきました。台所の流しからの掃除に移るようです。
外から高圧洗浄機を受け渡される。パット見はライフル銃のような形状でホースが繋がっている。ちょっと高い水鉄砲。
流しの排水口をパーツを開けられる所まで外していき、先端を排水口に差し込む。そしてハネを防止するためか、タオルを排水口の穴をふさぐように塞ぐ。そしてスイッチオン。
ズゴゴゴゴゴゴ!
ビームライフルみたいだ!カッケー!
すごい音と共にかなりの水圧の水が排水口に発射されている。確かにこれならこびり付いた汚れも落ちそうだ。しばらく水を流し続けて流し台は終了。

続いて洗面所。外をやって中。

次に洗濯機の排水ホースを抜いて排水管をやろうとしてたが、ホースが抜けずに断念していた。…断念していいのか!?契約の内容的には外の排水管の掃除ということだから中はオマケ扱いなのだろうか?気の弱い私はそのことにツッコめなかったです。

次にバスルーム。
床と浴槽の排水口を掃除してもらう。どうやらバスルームの床側の排水口がどえらいことになっているらしい。
かなり念入りに高圧洗浄して頂く。床、浴槽、床の順に洗浄すると床側の排水管から大量の「毛」の塊が出てくる。こりゃスゲーぜ!!

ひとまず家の中からの高圧洗浄は以上とのこと。やはりトイレはやらないみたい。
外の方の作業はまだ続いているようで洗浄の音が時折聞こえてくる。そんな中、家の中で作業してくれた方とお話する。浄化槽から下水道にしたらいくらか?などもついでにきいたりしました。

そんなこんなしているうちに外側からの高圧洗浄が終わる。
この段階で作業員さんが次は床下に入って高圧洗浄したことによってパイプのつなぎ目が曲がったり、外れてないかを確認します。ということになりました。
床下といえば冒頭でも書いたとおり、我が家では床下問題が進行中です。この作業員さんが床下に潜って「シロアリがいました!」などと騒がれては面倒くさいので、先に我が家で起こっている事を話すことにしました。
するとこの作業員さんの会社でもリフォーム事業などをやっているのでお手伝いができると言い出しました。
おぉう…。そ、そうなのかぁい。
なんか急なことで床下の点検も兼ね、見積もりも出しますよ!とやる気になってました。
まぁちょうど相見積をとっていたところなので、お願いすることにしました。

床下へ潜る格好に着替えて作業員さんが床下に潜って行きました。

その間に外の作業が終わったようで、外に呼ばれました。汚水マスを見ますか?ということだったのでビフォー・アフターのために写真を撮らせてもらう。
以下は排水管の高圧洗浄前後での汚水マスの写真です。

台所
台所の汚水桝と排水管_ビフォー・アフター

お風呂
お風呂の汚水桝と排水管_ビフォー・アフター

洗面台
洗面所の汚水桝と排水管_ビフォー・アフター

トイレ
トイレの汚水桝と排水管_ビフォー・アフター

トイレの排水管の汚水マス部分は浄化槽に流れていくだけなので、浄化槽側に掃除しただけとのこと。トイレから洗面台側に高圧洗浄してしまうとトイレのバイ菌などが逆流することになってしまうので逆に汚れてしまうとのことで、今回はしていないとのことでした。
写真を見ていただいて分かる通り、かなりキレイになりました。水が澄んでいて、底の砂利などが見えます。ひとまず仕上がりに満足です。

家な中に入り、しばらく待つと床下を点検していた作業員さんが戻ってくる。
作業服を着替え、デジカメで撮ってきた排水管の写真を見ながら説明を受ける。ひとまず今回の排水管の高圧洗浄によって被害が出た所はなさそうです。
その後は床下の問題の話になりました。このときの話はまた後日に記載します。

 

排水管の高圧洗浄後、次の掃除の目安は?

代金の8,000円を支払い、領収証を受け取る。
排水管高圧洗浄の領収書

作業員の方に今回の排水管高圧洗浄はどれぐらい持つのか?次はどれぐらいにすると良いのか?を聞く。
すると、やはり営業に来ていた方と同じ意見でした。油を流したりなどの排水管をつまらせる行為が酷くなければ3〜4年は問題ないとのこと。で、出来れば5年に1度ぐらい掃除をすると良いという意見でした。

床下の問題に対する見積書を後日持ってきます。と言い残し帰って行かれました。

排水管洗浄をしてから2〜3日経ちますが、排水管の流れは良好です。
感覚的に洗面所は前より流れが良くなったような気がします。とはいっても最初からどこも詰まってはいませんでしたが…。
まぁ、詰まってからではより高額な費用が掛かってしまうということだったので気分的にやって良かったなという感じです。これで3〜4年は水周りで気にする必要がないことを祈ります。

チラシでの排水管高圧洗浄に注意

どうやら最近「排水管高圧洗浄キャンペーンのお知らせ」というチラシがポストに入っている事例が多くなっているようです。
内容としては「高圧洗浄〇〇円」というキャッチコピーでとてもお安い金額を前面に押し出している。しかし実際は下のほうの注意書きのところに「1カ所の値段です」と書かれているのだとか。安いと思って依頼してしまうと実際は、流し台・洗面所・お風呂・トイレの計4カ所の洗浄となり、かなりの高額料金になってしまいます。これがトラブルとなり自治体への問い合わせが増えているようです。
本来であれば洗浄する箇所がいくつで料金がいくらかを確認し、複数見積もりを取った上で依頼すべきです。もしくは料金がはっきりと記載されている業者さんに頼んだほうが良いでしょう。

私はたまたま来た訪問営業で簡単に契約してしまいましたが、次からはより気を付けて対応したいと思います。

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